第1章 検索エンジン対策の基礎知識


SEOとは

SEO(検索エンジン最適化)とは、自分のサイトを検索エンジン上で見つけやすくする施策です。

検索エンジンからのアクセスユーザー向けに、サイトを最適化する技術になります。


 

対策は主に、内部要素の最適化と、外部要素の最適化の2つに分けられます。

内部要素の最適化とは、各ページのタイトルにしっかりとキーワードを含めたり、有益な情報を記載するといった、サイト内部の施策のことです。

外部要素の最適化とは、主に他のページからの「リンク」(投票や推薦)をしっかりと獲得していくための施策です。

現在はこちらに加えて、以下の要素も重要と言われています。


icon検索ユーザーのページ内の平均滞在時間などの「ユーザー行動」

iconサイト運営者の実務経験や有資格者であるかなどの専門性、信頼性、権威性を合わせた概念の「E-A-T」

iconドメイン年齢、ドメインの強さなどを表す言葉で「ドメインパワー」


例えば、検索エンジンでは「お取り寄せ」で検索した場合、まず1位から10位までのランキングで表示してくれます。

以下ような様々な項目から総合的に判断されるようです。

その数は200以上とも言われています。


iconサイトのテーマ性のマッチングの度合(関連性)

icon検索者の意図を満たす有益な情報が掲載されているか

iconページ数・情報量

iconリンクの数・質

icon著者の専門性、信頼性、権威性が高いサイトからの掲載

iconテーマが近い関連性が高いサイトからのリンク

iconどのくらいの期間掲載されているか、リンクされているか

iconどんなフレーズやキーワード(言葉)で紹介されているのか

icon継続的に新しいリンクが増えているのか(リンクの増加率)

iconサイトの運営年数、ドメイン年齢

iconスマホ対応であるか、表示は早いか?遅くて不便ではないか?

などが重要な要因になっているようです


検索ユーザーの検索意図を満たした有益な情報の掲載と、他のサイトにはない独自のオリジナル・コンテンツ(実体験に基づいた情報など)を提供することが重要になります。

リンクも重要な要素と言われています。というのも、Google、Yahoo!、bingなどの検索エンジンでは、リンクを投票とみなすと言われているためです。

特に専門性、信頼性、権威性の高いサイトからのリンク(推薦または人気)を獲得することで評価が高まりやすい傾向があります。

自分のサイトにされているリンクの事を「被リンク」と言います。検索エンジンでは、信頼されているサイトからの被リンクが重要な評価ポイントとなっています。

 

SEO対策の難易度(ライバルサイトの強さ)を見極める

Googleなどの検索エンジンによる検索結果は評価基準(ルール)があって、その順位は上位表示されているライバルサイトと相対的に決まります。

例えば、良い情報のページ数が30あるサイトと、10しかないサイトでは、前者のサイトが上位に表示されやすくなります。(検索者の問題を解決できる情報であるという前提です)

※情報が多すぎてもダメで、検索者の問題を解決するために必要な情報が掲載されているかが重要です。(なので、やみくもにページを増やしても評価につながりません)

外部要素では、質の高いサイトからのリンクが20ある場合と、5しかない場合では、前者のサイトが上位に表示されやすくなります。

ですので、検索エンジンでの上位表示対策では、どれだけ強いサイトが検索順位の上位にいるのか?、ということを見極めることが大切です。

そうしないと、参入しても、なかなか上位に表示されず、アクセスも少ない、時間だけがかかってしまうという事になってしまいます。

逆に、難易度が低いキーワードの場合は比較的に早い段階で上位表示されることも多いです。

 

内部要素の最適化のポイント

内部要素の最適化とは、各ページのタイトルにしっかりとキーワードを含めたり、有益な情報を記載するといった、サイト内部の施策のことです。

上位表示したい、目標キーワードを適切に配置して、見出しタイトルの構成を考えて、読みやすいサイト構造にすることが大切です。

そして何より、検索ユーザーの検索意図を満たした有益な情報の掲載と、他のサイトにはない独自のオリジナル・コンテンツ(実体験に基づいた情報など)を提供することが重要になります。

質が高いコンテンツ、または有益な情報とは、見た人の生活が変わるような情報です。または成功体験などの実体験に基づいた情報です。

その他にも、「ビフォー」と「アフター」を見えるようにして伝える方法があります。

特に「アフター」が重要で、写真、イラスト、動画などで実物を見せることが大切。「アフター」になるための手順を紹介するということです。

基本的に検索者は目的を持って検索をされて、ページにたどり着きます。できないことや、推測を語ってもあまりメリットを感じてもらえませんので、「ビフォー」と「アフター」を見えるようにして伝えることが大切です。

まずは、中身のコンテンツの作成に半分くらいの力を注ぎ、次に外部要素の最適化に残りの力を注ぎましょう。

逆に、自身で中小のディレクトリなどにたくさん登録するなどの方法は、評価を下げてしましまう可能性があります。または無効化される可能性が高いようです。(評価しないなど)

また、フレーム構造にしないとか、1ページに100のリンクを掲載しないなどの、やってはいけない事がありますので注意が必要です。

 

外部要素の最適化のポイント

外部要素の最適化とは、主に他のページからの「リンク」(投票や推薦)をしっかりと獲得していくための施策です。

外部要素の最適化の方法としては、店舗サービスの場合は、地域のお店検索サイトに掲載する、ブログやSNSを運営する、知人のサイト運営者などに相互リンクを依頼する、自分の運営する関連サイト同士でリンクをして、グループで価値を高めていくなどの戦略があります。

※グループサイトで価値を高めていく方法は、各サイトのテーマが分かれていて、役立つ有益な情報であることが前提です。例えばパソコン教室であれば、メインのパソコン教室サイト、自宅で行える学習動画サイト、エクセル講座ブログなどです。

どんな言葉でリンクや掲載をされているか も重要になります。

例えば、「行政書士 名古屋」という言葉でリンクされていると、検索エンジンでは、このサイトは「行政書士 名古屋」のサイトなんだなと認識されて、そのキーワードでの順位に影響します。

他のサイトにリンクされているテキストの事を「アンカーテキスト」と言います。こちらは検索で順位を決定する重要な項目の1つです。

どんな言葉で紹介されているの?ということがポイントになります。

 

グループサイト価値向上戦略

基本的には、ビジネス関係のサイトは、自然にリンクされる事が少ない傾向があります。

そのため、検索エンジンで、キーワードを入力して検索した時に、表示される上位のビジネスサイトは、自分たちで、関連テーマのメディアサイトを作ったり、お役立ちサイトを作ったりしていく、グループサイトで価値を向上していく方法が多いです。

これは、メインのサイトだけではなく、専門の情報サイトなど、複数のサイトを作成して、関連するテーマサイト同士でリンクをし合う事で、グループサイトで価値を向上していくという戦略になります。

※グループサイトで価値を高めていく方法は、各サイトのテーマが分かれていて、役立つ有益な情報であることが前提です。例えばパソコン教室であれば、メインのパソコン教室サイト、自宅で行える学習動画サイト、エクセル講座ブログなどです。

ただし、この場合は、中身が無いサイトをたくさん作るのではなく、ユーザーに情報を与える、内容が充実したサイトである事が前提になります。

メインではない、サブサイトは、会社やお店でいうと、「支店」という考え方になります。支店サイト、またはサテライトサイトとも呼ばれています。

切り口を変えた役立つサイトを複数制作し、継続して運営して、グループサイトで全体のサイト価値を底上げしていきましょう。

 


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